写・憲法やってみた

日本国憲法と自民党改定草案を写してみました。違うところも一つずつ見てみました。

草案:第98条:緊急事態です!

 

「緊急事態」条項。

草案の目玉の一つです。

まずは内容を見てみましょう。

 

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あああああ、長いですね。でもこれは丁寧に見ていかないと。めんどくさい。

 

1項目は、主語と述語だけで言うと、

内閣総理大臣は、緊急事態宣言を発することができる。

どんな時?

・外部からの武力攻撃があったら

・内乱などによる社会秩序の混乱があったら

・大規模な自然災害があったら

・その他(必要だと思ったら)

どうやって?

・閣議にかけて

 

そうか。行政府が決めることなんですね。

2項目を見ると、事前か事後には国会の承認を得なければいけない、とあります。立法府も関係するのでした。

 

3項目はなんだろう。えー、緊急事態宣言の解除の仕方みたいですね。

・国会が承認しなかったら

・国会が解除の議決をしたら

閣議にかけて速やかに解除、と。それから、

・100日ごとに国会の承認が必要

100日といえば、3か月ちょっと。けっこう長いですね。
これは国会議員の構成が、けっこう大事になってきそうです。

 

4項目は衆議院の優越」です(60条はこちら)。予算については30日のタイムリミットを参議院につけましたが、緊急事態ですからリミットは「5日」になりました。

 

しかし一つの条文の中に、「法律の定める」が4つも出てきます。どんな法律になるか、注意が必要ですね。

 

さて、なぜ緊急事態条項を設けることにしたのか、についてQ&Aにはこうあります。

 

8 章の次に 2 条から成る新たな章を設け、「緊急事態」について規定しました。

具体的には、有事や大規模災害などが発生したときに、緊急事態の宣言を行い、 内閣総理大臣等に一時的に緊急事態に対処するための権限を付与することができることなどを規定しました。 国民の生命、身体、財産の保護は、平常時のみならず、緊急時においても国家の最も重要な役割です。今回の草案では、東日本大震災における政府の対応の反省も踏まえて、 緊急事態に対処するための仕組みを、憲法上明確に規定しました。このような規定は、 外国の憲法でも、ほとんどの国で盛り込まれているところです。

 

「我が国独自の憲法」を目指していながら、「ほとんどの国もそうだもん」というのはちょっとどうなの、と思いますけども。

ちなみにフランスは現在、憲法ではなく、法律で定められているとのこと。

緊急事態条項が必要なのか。

それは憲法マターなのか、法律マターなのか。

 

いろいろ難しいですね。

長くなっちゃいました。