写・憲法やってみた

日本国憲法と自民党改定草案を写してみました。違うところも一つずつ見てみました。

第79条:最高裁判所の裁判官について

 

司法の最高権威、最後の砦の「最高裁判所」。

その裁判官についての規定です。大事です。

 

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長いですね。しかも難しいです。

1項は裁判官の構成。で、裁判長以外は内閣が任命する、と 。

では裁判長はと言うと、「内閣の指名に基づいて、天皇が任命」(第6条)。

ここまで、司法に行政が入ってきませんでしたが、最高裁判所の長官は、内閣が指名するのですねえ。

 

2項は国民審査の頻度。

3項は罷免のルール。

4項は国民審査のルール(これは国会で決める、と)。

5項は裁判官は定年退職制ということ。

6項は報酬の保障。

 

ふう。

 

草案はどうでしょ。

 

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変わってるような……でもどこが? 

 

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6項だったものが5項に成っているのは、「罷免のルール」(現行の2・4項)を2項にまとめたからですね。

ああ、でもこの書き方だと、国民審査の頻度を簡単に変えることができるのだなあ。

この変更について、Q&Aにはこうあります。

 

現行憲法 79 条 2 項から 4 項までに、最高裁判所裁判官の国民審査に関する規定が置かれています。しかし、現在まで国民審査によって罷免された裁判官は 1 人もいないなど、その制度が形骸化しているという批判がありました。そこで、憲法改正草案では、国民審査の方法は憲法では定めず、法律で定めることとしました(79 条 2 項)。国民審査を国民に分かりやすいものにするのは簡単ではありませんが、このように規定することで、立法上工夫の余地が出てくると考えます。

 

あと、5項の挿入部分がわからないですね。 これについては、こういうことですって。

現行憲法 79 条 6 項では、裁判官の報酬は在任中減額できないこととされています。 しかし、最近のようにデフレ状態が続いて公務員の給与の引下げを行う場合に解釈上困難が生じていますし、また、懲戒の場合であっても報酬が減額できないという問題があります。こうしたことから、憲法改正草案では、79 条 5 項後段に「この報酬は、在任中、 分限又は懲戒による場合及び一般の公務員の例による場合を除き、減額できない」と規定し、解決を図りました。


裁判官の地位を揺るがすような変更は、私はよくないと思います。

でないと、三権分立が崩壊してしまう。ましてや最高裁判所です。

身分保障はしっかりしないと。