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写・憲法やってみた

日本国憲法と自民党改定草案を写してみました。違うところも一つずつ見てみました。

第13条:個人 vs. 人?


「私は私でいい」という、ざっくりとぬるく暖かく私たちを取り巻いている空気を保障しているのが、この条文のように思いました。

 

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 個人の命と自由と幸福追求は、最大限に尊重される。ただし、「公共の福祉」に反しない限りでね。あ、制限がついていたのか。
「公共の福祉」はよほど大事なのですね。


公共の福祉って何かなと思って、Wikiとか、コトバンクとか、法律サイトなどを見てみると、なるほど「他の人権と衝突した時の調整」ということかな。人権を持つ者どうし、調整しながらこの国でなんとか仲良くやってきましょうよ、って感じがします。対等な者どうしのルールというか。

でもちょっとわかりにくい言葉。

 

さて草案はこれをどうしたいのでしょうか。

 

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 どこが変わったのかというと、

 

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あら。「個人」が「人」になってるや。

「人として尊重」ってなんでしょう。生物としてってことでしょうか。犬や猫じゃなくて「人」。ってことじゃないですよね、いくらなんでも? 

概念はあっても、思想はないような感じのする言い換えです。

この点については、Q&Aには回答がないみたい。

 

もう一つ。ここでも12条に続いて、「公共の福祉」が「公益及び公の秩序」になっています。

 

なぜ変えたのか、の自民党の回答は、12条のところにコピペしてあります。

いささか首を傾げてしまったのは、回答の中のこんなところ。

「街の美観や性道徳の維持などを人権相互の衝突という点だけで説明するのは困難です」

 

「街の美観や性道徳の維持」のために、人権や幸福追求権等を制限というのは、ちょっと強引だと思います。
それに、たしか一夫一婦制は西欧由来では……? 「人権」はダメだけど、「性道徳」は無条件に西欧由来でいいのでしょうか。取捨選択が恣意的なような。


なお、『公の秩序』と規定したのは、『反国家的な行動を取り締まる』ことを意図したものではありません。『公の秩序』とは『社会秩序』のことであり、平穏な社会生活のことを意味します。個人が人権を主張する場合に、人々の社会生活に迷惑を掛けてはならないのは、当然のことです。そのことをより明示的に規定しただけであり、これにより人権が大きく制約されるものではありません

なあんて言ってても、言葉の解釈は時の流れとともに変わっていくものですから、バリバリの人権制約の根拠法にされちゃうかもしれません。30年後とかにね。