第1条:「象徴」がわからない
日本は国民主権。でも、憲法は「天皇」から始まります。
私は普通の平凡な日本人として、なんとなーくそこはかとなーく天皇陛下をお慕いしています。
それはたぶん、母からくりかえし「(昭和)天皇陛下はね、戦争に負けた後、自分はどうなってもいいから国民を助けてほしいっておっしゃったのよ」と聞かされたり、昭和天皇が亡くなったとき敬愛する祖父が(西洋哲学の研究者にもかかわらず)、「父親をなくしたような気がするなあ」と言ったりしたことが大きく影響しているのでしょう。
でも、天皇陛下の存在って何かなと考えると案外難しいですね。難しいことは学者さんにおまかせして、憲法の文字面だけを追ってみます。
国と国民統合の「象徴」。
「象徴 」という言葉はまた、難しいですね。コトバンクのリンクを貼っちゃおう。こちら。
最初から壁にぶつかりました。
では自民の草案はこの難しさを解決しているのでしょうか。どうかな。
「象徴」は変わらず、「元首」がプラスされました。
変更箇所はこんな感じ。
「元首」は「象徴」よりはわかりやすいです。こんな意味。
今のご活動はすでに「元首」だと思いますし、天皇制に反対というわけでもないので、明記してもいいのかな、と思います。
「象徴」がわからないまま残っています。
ちなみに、前文とこの第1条が、「国民主権」の根拠なのだそうです。